2019/04/22

魂震える言葉

CSし甲斐ある製品に出会えました。


このセリフは
ブランドディレクションをしている私としては
魂震える言葉でした。
私も長年接客業をしているので
この言葉が出てくる意味もよくわかります。
そして
こんな素敵な言葉を発することができるバイヤーと
出会えたことも感動しました。
心から感謝です。


おそらく多くのバイヤーは
売れるモノを買いつけたいと思うことでしょうから
売れる見込みのないものに手を出しません。
知名度、ブランド力などが基準となるでしょう。
ですから
市場が望むものか、その一歩先くらいのものを
選ぶことが多いのではないでしょうか?
そんなバイヤー心理を見て
メーカーもまた売れそうなモノを用意します。
もちろん
そんな視点とは全く違った
セレクトするバイヤーもいます。


初対面の方に
こんな不思議なアイテムを
販売させて頂けるチャンスを与えられたこと自体
私にとってはミラクルに近いことでした。
事前打ち合わせの為にバイヤーにお会いし
そこで私がまとまりなくブランドの説明をしていた時
その魂震える言葉を頂きました。


販売員は
お客様満足の為に一生懸命接客を行います。
ですが
バイヤーさん言わく
最近、語れる製品が少なく
サイズと色の話で終わることに
自分の存在意義を問い質すことがあるそうです。
私も接客をしていて
昔、そこに疑問を感じることがありました。
だから
私がモノを生み出す時には
身につけて意味のあるアイテムにする
と決めていました。
かわいい、かっこいい、キレイは当然で
そこから
身につけた人が少しでも
心も体もハッピーになるモノが
重要ではないかと思ったのです。


そういうアパレル製品はもちろんあります。
けれど大半のアパレルは
そんな深い意味を持たせていません。
ストーリーはあっても
身につけた後の心と体の変化まで
考えてるアパレルはそうはないですし
市場もお客様もそこをアパレルに求めていない
というのが現実です。


また
私のとりとめのない説明を
真剣に聞いてくださり
そう言ってくれたバイヤーさんのセリフは
同時に販売員としての在り方を
改めて考えさせられるものでもあります。
CSする甲斐のある製品を
ちゃんとCSできているかということです。
そして
そんな製品と一緒に仕事できているかということです。


メーカーやバイヤーもまた
そういった製品を準備し
販売員に刺激を与えることができているか
というところも考えさせられます。
さらに
インターネットで簡単に購入できる時代に
店頭でアパレルを販売する意味
3次元にしかできないことを考えていくこと
などなど
本当に色々考えさせられる貴重な時間でした。


売る側も買う側も
騙し合いではなく
共に賢くなっていく本当にいい物が
必要な数だけ売れて行く

そんな世界になるよう一歩ずつ歩むのみです。


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餃子ツアーと一緒にぜひ。