2015/11/25

想像してから買ってほしい

早い、安い、うまい

どこかで聞いたことがあるフレーズで
とても魅力的な言葉が並んでいます。
でも
普通に考えてみてください。

あの早さ、あの安さ
であのうまさ。

あなたが普通に台所に立って実現しようとしたら
どうがんばっても
うまくなったとしても
早くならないし、安くならないでしょう。

これを企業努力ととるのは結構ですが
しかし
容易に裏があることは想像できると思います。

ファーストフードやチェーン店は
どこもかしこも裏があります。
そしてそれが原因で
肌が荒れたり、病になったり、万病になっているなんて
すぐには結びつかないから恐ろしい。。。。。

しかし
幸いにして9・11から
食に関しての関心は高まり
自分が食べるものの安全性、信頼性は
徐々にフォーカスされつつあります。

見た目はただのサラダやおにぎりでも
それは見た目だけであって
実際はぜんぜん違うものである場合もあるのです。

それでも
欲に駆られてなのか
お財布事情なのか
コンビニ弁当を食べるサラリーマンや
ポテトを子供に与えるママを見ると
げんなりすることは多々あります。

そういう消費者がいるから
企業は成り立っているんですよね。
悪いとか良いとかで存在しているのではないんです。
求める人が多いから
その企業はそこに存在しているのですよ。

ここまでは食のことを平たく大ざっぱに言いましたが
別にこのことは食品以外にも言えることです。

この映画はアパレル企業の裏を見せる映画です。


 トゥルーコスト

だいたいの大型ショッピングモールには入っている
某大手アパレルメーカーたちを知らない人はいないと思います。
お世話になっている人も多いと思います。
私でも買うときはあります。

でも
それらがそんなに安いって
やっぱりおかしいじゃないですか?
自分がそれを作って生業にしようとしたら
その金額じゃ販売できませんよね?
でも、そうできてしまうのには
やっぱり裏があり、犠牲になっているものがあるのです。
それは自然、地球であり、人の命でもあるのです。

企業は力があります。
だから企業がそもそも変われば
世の中が良くなるのかもしれません。

でもその企業に就職する人がいて
その企業のサービスを求めている消費者がいるから
それに応えようと企業は努力します。
その努力は良し悪し関係ないんです。
ニーズに応えようとしているだけなのです。

仮に全世界の人が
オーガニックなものしか食べないと決意し
児童労働をなされていないコットンしか使わないと決意したら
遺伝子の組み変わった食材は選ばれなくなり
児童労働で作られたコットンは選ばれなくなり
やがてそれそのものがなくなるでしょう。

100円でそれが出来上がってしまう背景って
想像できますか?
あるダウンのジャケットが3万以上するのに
もう一方は5000円で買えるって
この差は一体何か考えたことありますか?
100円のドーナツと500円のドーナツ
おいしければそれでいいのですか?
食べた後、あなたの体に何が起きてるのでしょう??

全ては
想像力の欠如
これです。

何も特に深く考えなくても
簡単に明日が来る今。
別に恐怖や不安を常に考える必要はないですが
もう少しだけでいいから
それを買う前に想像してほしいのです。

それが一体どこからきて、どんな材料で
そして自分を本当の意味で幸せにしてくれるのかどうか?と。

パートナー選びは石橋叩きまくるのに
コンビニ弁当はあっさり購入しちゃうのって
滑稽な風景です。
これはかなり極端な例ですが。笑

何かを選ぶという行為は
自己啓発的な話でもスピリチュアルな話でも
よく出ることですが
あなたの消費行動でも同じことが当てはまります。

選ぶ自由があるのなら
どれを選んでもいいのですが
もう少し想像してから選んでほしいのです。

そして
それらを承諾した上で
お財布からお金を出し、支払いをしてください。

あなたは
誰かの命を奪っているものを買いますか?
それとも
誰かの命の支えになっているものを買いますか?